もう一度エレクトーン♪

エレクトーンを一度辞めてから、30年ぶりに再開しました。再びグレードにチャレンジしていこうと思います。

エレクトーンとの出会い

私とエレクトーン、という話はすごく長い話になります。

お時間のある時にお付き合いください。

 

私は1973年生まれです。

私が生まれたとき、おそらく母親の希望だったと思うのですが、

両親は月賦を組んで私にエレクトーンを買おうとしてくれました。

(月賦:商品の代金を分割払いし、支払いが完了した時に品物が届く仕組み)

 

母は私が1歳を迎えてすぐ、事故で亡くなりました。

 

その後も父親は月賦を支払い続けてくれたのでしょう。

小学校1年生のある日、離れて暮らしていた父親から

「えりこ。明日オルガンが届くから、楽しみにしておいで」

と、電話がかかってきました。

 

保育園でオルガンを弾くことがあったので、すごく楽しみにしていました。

 

そして届いたオルガンを見て大感激!!

鍵盤が2段!足鍵盤もついている! え~なに?これ!!

 

すごく喜んで父親に電話したと思います。父親も喜んでくれたと思います。

 

でも弾き方がよくわからない。。。

小学校2年生になって、一緒に暮らしていた祖母が近所のエレクトーン教室を探してきてくれて(正確にはエレクトーンではなくてビクターのビクトロンの教室でした)

習うことになりました。

 

習い始めて気づいたこと。

あれ、私のもっているエレクトーンと、教室のエレクトーン(ビクトロン)、

全然違う。リズムが鳴るし、トレモロついてるし、教室のやつのほうがいいなあ。。。

 

後にして思えば、月賦で買ったので、6年くらい時代の古い機種が届いたということだったのでしょうね(おそらくBシリーズ)。

 

最初はあまりうまく弾けなかったけれど、小学校4年生のときに、発表会で出会った1つ年下の女の子が弾く「Yesterday」がすごく気に入って、感化されて一生懸命練習するようになり、それから上達し、楽しくなってきました。

 

小学校5年生になって、父親が再婚し、同居することになりました。

その時、思い切って父親へ「新しいエレクトーンがほしい」と伝えました。

 

ちょっと父親にとっては大変だったと思うのですが、中古エレクトーンを買ってくれました(おそらくDシリーズ)

 

引越し先で、ピアノ教室の片手間で教えている先生がいらして、習うことに。

2~3年そこで習ったと思うのですが、あまりそのころの記憶はないです。

 

中学校に入って1年生か2年生か忘れたのですが、

継母がヤマハエレクトーン教室を探してきてくれました。

この経緯もまったく覚えていないのですが、そこでまた目からウロコ。

 

当時の機種はFSシリーズ。レバーからボタンへ変わり、音色も今までのエレクトーンとまったく違うものでした。

うわ~何これ!

しかも、私はそれまで既に6~7年習い続けていてそこそこ自信もあったはずだったのに、指の構え方、弾き方、表現、マインド諸々、基本的なところが全然できていなかったらしく、一からやり直し!くらいの勢いでした。

 

このときの先生のおかげで、だいぶ私の演奏は垢ぬけたはずではあるのですが、

今どきのエレクトーンを持っていないことの後ろめたさ、

先生が私につけた「めがねさん」というあだ名が嫌で、

モチベーションもあまりあがらなかった。。。

 

9級から始めて、7級までとりました。

 

中学校3年生になり、受験もしないといけないので、やめることにしました。

やめる少し前に、エレクトーンフェスティバルに行ったのですが、

そこできいたアンサンブル「TAKARAJIMA」がえらく気に入りました。

そしてその頃に出始めた新シリーズ(HS)の自動伴奏のセンスの良さに、後ろ髪をひかれつつもエレクトーンとお別れしたのでした。

 

それから30年。エレクトーンのことを頭の片隅で思いながら

音楽には興味を持ち続け、学生時代からバンドにキーボードで参加するようになりました。

 

2016年にとあるライブで演奏した時に、対バンの方から

「エレクトーンやってました?」と言われました。

足がエアーでベース弾いてましたよ、と。

 

無意識でしたが、そうだったのかも。

 

社会人にもなったし、自由になるお金もあるし、

またやってみるか。エレクトーン。

 

ちょっと1年くらい悩んで、2017年11月。ついにエレクトーン教室へ。そしてSTAGIA-ELS02を購入。

 

ずいぶん遠回りしましたが、30年ぶりにエレクトーンと再会。

まずはグレード5級を目指して頑張ります。

 

月賦の話を知ったのは、父親が亡くなった31歳の時。

父親の書類を整理していて月賦の申込書を見つけたとき、泣き崩れました。

母親がピアノを習っていたこともその時初めて知った。

 

親の心子知らず。

大変な思いをして用意してくれたエレクトーン。

何て失礼なことをしていたんだろう。

 

あらためて両親に感謝です。

YAMAHAのことを教えてくれた継母にも感謝。

 

残りの人生はエレクトーンと一緒に歩んでいきます。

 

長いストーリー、お付き合いいただきましてありがとうございました。